#yoshi's blog

思ったことや感じたことをシンプルに書くブログ。エッセイなんて言えないけど。

立川談志七回忌 特別公演 談志祭り2017


立川談志 Danshi Tatekawa 芝浜 落語 Rakugo

初めて落語を見たのは、上野の鈴本演芸場

それはもう4年くらい前のことなんだけど、その時は本当に観たい!なんて思ってもいなくて、なんとなく流行りというかまぁ、「知っておいた方がいいだろう」的な感じで実際に楽しむこともなく、そそくさと出てきたのを覚えているし、反対にどんな演目だったのかまるで記憶はない。

そんな自分も今年で7回目の落語鑑賞(年内にあと2つ予定があるのでトータル9回)。気づけばそこそこ落語が趣味になりつつあるな。

 

子供のときは漫才ブームの影響もあって落語に触れることもなく、その芸術性もクオリティも理解することはなかったし、立川談志という人は「ただのおっかなくも面白いおじさん」くらいの存在でしかなかった。本格的に落語に触れることになったきっかけは、立川志の輔の「牡丹灯籠」。原作は1週間もかけたと言われる演目だ。

すっかり、しかもまざまざと自分の知らない新しい世界を見せつけられて、魅了され、進んで鑑賞にするようになっていくんだから、全く俺って人間はなんて調子いいんだと思う。(思えば登山もそんな始まりだった)

 

そんなこんなで、チケットぴあにもお気に入り登録が並び、今回念願かなって「談志祭り2017」のチケットをゲット。平日月曜日の17時という微妙な時間設定にひるむことなく仕事を調整(というか、あたかも仕事のように調整)して鑑賞。備忘録として噺家さんと演目と簡単な感想を書いておく。

  1. 立川談吉「平林」:主人に申しつかった読み書きのできない丁稚の噺。子供のころのお使いを思い出す。
  2. 立川談慶金明竹」:覚えの悪い与太郎に、断り方を教わるもずれにずれて誤解をうむ噺。後半、早口の大阪弁が秀逸。
  3. 立川キウイ「豆や」:豆やの掛け声を聞いた、強面の男による値下げ教養の噺。捨てる神あれば〜と思いきやそうでないところがシュール。
  4. 立川志らく時そば」:蕎麦の勘定をちょろまかした話を聞いて、自分もと挑戦するもどうにもうまくいかず、最後には多く支払ってしまう噺。粋な感じが心地いい。
  5. 立川談笑粗忽の釘」:引っ越しの際の荷物運びでドタバタと容量の悪い夫が、長屋でお隣の仏壇に釘を打ちこんでしまう噺。古典落語らしいオチがいい。
  6. 爆笑問題「漫才」:爆笑問題だから、このメンツの中で演じられたように思う。落語の中において漫才は芸術としてのレベル差を感じさせてしまう。
  7. 立川談四楼「柳田格之進」:この日のトリ。囲碁を楽しむ友人同士のホンの行き違いによる不幸と痛快なオチの噺。ぐいぐいと引き込まれた。

立川志らくさんの「時そば」聞いてて腹が減った。蕎麦の噺を聞いて蕎麦というのも安直かと、粋に鮨食って帰る月曜日。高くついたけどいい時間だったなぁ。